疾病名 | 登園・登校の目安 |
手足口病 ヘルパンギーナ |
症状が軽快すれば、登校・登園可能である。 夏季を中心として流行する予後良好な疾患であるが、まれに 合併症を併発して、重症になる場合があるため、発熱時は休 園・休校をして安静につとめることが必要である。 |
ノロウイルス感染症 | 下痢、嘔吐、発熱がなくなれば、登園・登校は可能である。 ただし、嘔吐物、便の中には大量のウイルスが排泄されて いることに十分な注意が必要である。 |
ロタウイルス感染症 | 症状が改善すれば登園・登校は可能であるが、白色下痢を 認める期間は、とくに年少児の場合、登園を控えることが望 ましい。嘔吐と下痢が主症状であるが、ノロウイルス感染症 より重症度が高い。 便中には大量のウイルスが排泄されているため、十分な注 意が必要である。 |
伝染性紅斑 | 両頬の紅斑、手足のレース状の紅斑が出現した時には、す でに周りへの感染力はなくなっている。そのため、この時期 から登園・登校を控える必要はない。本人の全身状態がよ ければ、登園・登校は可能である。 伝染性紅斑が流行している場合に注意する必要があるのは、 妊婦,慢性溶血性貧血および免疫不全の患者であるが、流 行しているという情報が提供されることが重要である。 |
溶蓮菌感染症 | 発熱がなく、症状が改善すれば、登園・登校は可能である。 適切な抗菌薬が投与されれば、24時間以内に他人への伝染 力がなくなるが、リウマチ熱や急性糸球体腎炎の発病を予防 するために、症状がなくなった後も、一定期間適切な抗菌薬 の投与が必要である。 |
マイコプラズマ感染症 | 発熱がなく、症状が改善すれば、登園・登校は可能である。 適切な抗菌薬が投与されれば、罹病期間が短縮し、喀痰中 の菌量が減少するため、感染力は低下する。 |
アタマジラミ | 登園・登校を停止する必要はないが、周りへの感染力が強 いため、早くに発見して速やかな治療が必要である。 シーツや枕カバー、帽子などは洗濯し、約50℃5分間で死滅 するとされるため、こういった処置が必要である。 |
伝染性膿痂疹 | 登園・登校を停止する必要はないが、保育園や幼稚園など、 子どもの皮膚同士の接触が多い施設などでは、とくに浸出 液が多い時期は登園を控えたり、適切な抗菌薬の塗布、重 症の場合は、経口抗菌薬の投与などが行われる。皮膚の清 潔を保つとともに、浸出液が多い場合は、ガーゼなどで覆う 場合もある。タオルの共用は避け、プールは治癒するまで延 期するなどの対応が必要である。 |
伝染性軟属腫 | 登園・登校を停止する必要はないが、プールでのビート板や 浮き輪の共用を避けたり、タオルの共用を避ける指導が必要 である。 |
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